完璧に計算された英単語・英熟語テキスト『DUO3.0』

『DUO3.0』表紙画像

「話すための英語」を身につける上で、英単語や英熟語の暗記は欠かせません。
いわゆるボキャビル(ボキャブラリービルディングの略。語彙増強の意)と呼ばれる作業です。

この英単語や英熟語の暗記という学習分野で、私が皆さんにおすすめしたいのは
『DUO3.0』
というテキストです。

英語初心者の方は少し難しいテキストだと感じるかもしれませんが、長い目で見て「話すための英単語・英熟語」を本当に効率よく覚えるなら、この『DUO3.0』が最適です。

以下、おすすめする理由を説明していきます。

『DUO3.0』の特徴

『DUO3.0』の最大の特徴は、重要かつ頻出の英単語・英熟語がコンパクトに凝縮された状態で収録されていることです。

「なんだ、当たり前じゃないか」
と思われるかもしれませんが、『DUO3.0』と同じレベルでこの特徴を実現出来ている英単語・英熟語テキストは、実はほとんどありません。

この『DUO3.0』の特徴を

・重要かつ頻出の英単語・英熟語
・コンパクトに凝縮

という二つのポイントに分けて詳しく見ていきましょう。

【本当に重要かつ頻出の英単語・英熟語】
ボキャビル作業を効率よく進めるなら、まず「覚えるべき英単語・英熟語の優先順位」について考える必要があります。

英単語・英熟語というのは日本語と同じように無数にあり、そのすべてを暗記することは到底出来ません。

なので英単語・英熟語テキストでは、一般的に
・覚えておくと便利な単語・熟語
・英語のネイティブスピーカーが良く使う単語・熟語
をピックアップして掲載しています。
これらの単語・熟語を優先的に覚えたほうが、結果として英会話が早く上達するからです。

つまり英単語・英熟語テキストにおいては
「どの英単語・英熟語を掲載しないか?
という掲載語の選定の基準が
「どの英単語・英熟語を掲載しているか?
ということと同じくらい重要だと言えます。

「掲載語の選定の基準」が甘ければ、英語の辞書と変わらないボリュームのテキストになってしまいますし、「掲載後の選定の基準」が厳しすぎれば、覚えるべき語句が載っていない物足りないテキストになってしまうでしょう。

しかし、この「掲載語の選定」というのは大変手間の掛かる作業で、「1人の人間の知識と経験」で行うには、おのずと精度に限界があります。

その点『DUO3.0』は、「掲載語の選定」に際して客観的なデータにもとづき、大変な労力を割いています。
この「掲載語の選定」に関して、本書冒頭『What’s DUO3.0?』の、著者の鈴木陽一先生の言葉をご覧ください。

掲載語の選定について
「当社独自のコーパス(英語圏で実際に発せられた英文のデータベース)の分析」、「米英で出版される英英辞典や語学関連書籍からの情報収集」、「米国の複数の大学教授や講師へのヒアリング調査」、そして「インターネット上での事例検証」など、これらの結果すべてを総合的に判断し、時代の変化に左右されない「本当の重要語」を選定しました。
(『DUO3.0』What’s DUO3.0?より)

また『DUO3.0』は、実は前身となるテキストとして『DUO2.0』、『DUO』という2冊のテキストが発売されており
・『DUO』→『DUO2.0』
・『DUO2.0』→『DUO3.0』
という2度の改訂を経て、掲載語がさらに精査されています。

この点も、『DUO3.0』が他の英単語・英熟語テキストよりも大きく抜きん出ている点と言えるでしょう。

以上のように、『DUO3.0』には英語という言語において本当の意味で「重要かつ頻出の英単語・英熟語」だけが厳選されて掲載されています。

実際、英語を読んだり聴いたりしていると、『DUO3.0』に出てくる英単語・英熟語がそこかしこに出てきて、驚かされることが良くあります。
また英会話でも、『DUO3.0』で覚えた英単語・英熟語の知識があると、英語を話すのが飛躍的に楽に感じられます。

「TOEICで高得点を取りたい!」
「海外旅行で不自由しない英会話力を付けたい!」
など、短期的で具体的な目的がある場合は、それ専用に作成された英単語・英熟語テキストを使用するのも良いでしょう。

ですが、長期的な視点で
「英語を理解し、英語で思考し、英語で会話する」
ための英語の学習をするなら、やはり英単語・英熟語テキストは現時点では『DUO3.0』が最適です。

ぜひ『DUO3.0』を使って、一生使える「英語の語彙力」を身につけてください。

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【コンパクトに凝縮】

ボキャビルは時間の掛かる作業なので、英単語・英熟語テキストでは「情報がコンパクトに凝縮されている」という点も大変重要です。
合理化出来る部分は出来るだけ合理化し、なるべく英語学習者本人に掛かる負担をなるべく軽くする必要があるからです。

この点に関して、『DUO3.0』では
・一つの例文に複数の英単語・英熟語を埋め込む
・例文同士に英単語・英熟語の重複がない
という二つの方法で情報をコンパクトに凝縮することを実現させています。

実際の例文を見てみましょう。

In any case, the union has to compromise to a certain extent.
いずれにせよ、組合側はある程度妥協しなければならない。
(『DUO3.0』例文27より)

この短い例文の中に、下記のように5つの英単語と2つの英熟語が埋め込まれています。
『DUO3.0』例文27

一般的な英単語・英熟語テキストでは、1つの例文から1つの英単語もしくは英熟語しか覚えられませんが、『DUO3.0』の場合はこのように1つの例文で複数の英単語・英熟語が覚えられるわけです。

さらに、『DUO3.0』には全部で560本の例文が掲載されていますが、その中に覚えるべき英単語・英熟語の重複がありません。
具体的に言うと、上記の例文に登場した「case」、「in any case」、「union」、「compromise」、「certain」、「extent」、「to…extent」という英単語・英熟語は、他の例文では一切使われていないのです。

このことによって、『DUO3.0』では必要最小限の例文数で最大限の英単語・英熟語を覚えられるという仕組みになっています。


以上、『DUO3.0』の特徴の紹介でした。

英単語・英熟語のボキャビルは、誰にとっても時間の掛かる、根気が必要な作業ですが、使用するテキストによってその効率はずいぶん違ってきます。

どうか非効率なテキストで貴重な時間をムダにしないようにしてください。

『DUO3.0』は、英単語・英熟語の暗記について、極限まで合理化を追求したテキストです。

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『DUO3.0』の例文の紹介

それでは、実際の例文を紹介しながら、『DUO3.0』についてもう少し詳しく説明していきたいと思います。

【重複のない考えぬかれた英文】
『DUO3.0』の特徴として
・例文同士に英単語・英熟語の重複がない
という点を挙げましたが、これについて具体的に説明します。

例えば「〜を尊敬する」という言葉を英語で表現しようとすると、「respect」という単語を思い浮かべる方が多いと思います。
『DUO3.0』では、「respect」はこんな風に例文に登場します。

We must respect the will of the individual.
個人の意志は尊重しなければいけない。
(『DUO3.0』例文1より)

ご覧のように、この例文では「respect」は「〜を尊敬する」ではなく「〜を尊重する」という意味で使われています(単語の解説の部分には「〜を尊敬する」の用法も紹介されています)。

『DUO3.0』例文1
『DUO3.0』例文1

そして、「〜を尊敬する」もしくはそれに近い意味の英単語・英熟語は、『DUO3.0』の中で3つの例文に登場しています(太字部分)。

“I admire your perseverance, courage and wisdom.”
“You flatter me!”
「君の不屈の努力、勇気、そして知恵には感心するよ。」
「お世辞でもうれしいわ!」
(『DUO3.0』例文82より)

“You despise Nick, don’t you?”
“On the contrary! I look up to him.”
「ニックを軽蔑しているんだろう?」
「とんでもない!尊敬しているわ。」
(『DUO3.0』例文375より)

The tribe worships its ancestors and speaks its own language, which is not familiar to us.
その部族は祖先を崇拝し、私たちにはなじみのない独自の言語を話す。
(『DUO3.0』例文486より)

このように、『DUO3.0』では重要英単語・英熟語が実に自然な形で重複なく例文に収められています。

おそらく、一番最初の【例文1】を見ると
「あぁ、respect には「〜を尊敬する」だけでなく「〜を尊重する」という意味もあるのだな」
と感じ、【例文82】、【例文375】、【例文486】を見ると
「そうか、「〜を尊敬する」はrespect以外にもこんな表現の仕方があるのだな」
と、自然と英単語・英熟語に関する知識が増えていくはずです。

機械的に重要単語を羅列するのではなく、それらを重複なしで自然に埋め込んでいる『DUO3.0』の例文は、一文一文が覚える価値のある例文です。

英単語・英熟語を暗記するだけで終わらせず、余裕があればぜひ例文が暗唱出来るぐらい繰り返しテキストに取り組んでみてください。

【各セクションに設定されたゆるやかなテーマ】
『DUO3.0』は全部で45個のセクションで構成されているのですが、各セクションの一つ一つにゆるやかなテーマが設定されています。

例えば、「セクション2」は「文学・出版・芸術」

An up-to-date edition of the encyclopedia will come out next month.
来月、その百科事典の最新版が出る。
(『DUO3.0』例文12より)

Ms. Yamada translated the fascinating fairy tale into plain Japanese.
山田さんがその心ひかれるおとぎ話をやさしい日本語に翻訳した。
(『DUO3.0』例文13より)

“What’s this ugly object?”
“This is a piece of abstract art!”
「この不格好な物体は何?」
「これは抽象芸術の作品だよ!」
(『DUO3.0』例文21より)

「セクション20」は「宇宙・地球・自然」といった具合です。

The astronauts were greeted with spontaneous applause.
宇宙飛行士たちは自然と沸き起こった拍手で迎えられた。
(『DUO3.0』例文228より)

The equator divides the globe into two hemispheres.
赤道は地球を二つの半球に分ける。
(『DUO3.0』例文231より)

The destruction of the ozone layer affects the environment.
オゾン層の破壊は環境に影響を及ぼす。
(『DUO3.0』例文10より)

英単語・英熟語を暗記する際には、ある程度同じジャンルの言葉をまとめて覚えた方が効率が良いので、この『DUO3.0』の構成は大変役に立ちます。

各セクションのテーマについて『DUO3.0』に特に明記はありませんが、一通り目を通すとすぐに意味的なまとまりに気が付くと思うので、もし興味のあるテーマがあればそのセクションを優先的に学習するのも一つの手だと思います。

【『DUO3.0』の影の主役Bob(ボブ)】
全体的に英単語・英熟語テキストとして硬い雰囲気の『DUO3.0』ですが、例文に出てくる登場人物に注目すると、実は意外と遊び心のある参考書であることに気が付きます。

『DUO3.0』に登場するキャラクターの中で、もっとも印象に残るBob(ボブ)に関する例文を幾つかご紹介しましょう。

Bob was so beside himself that he could scarcely tell fact from fiction.
ボブはひどく取り乱していて、現実と虚構の区別がほとんどできなかった。
(『DUO3.0』例文10より)

『DUO3.0』の中で、ボブが一番最初に登場する例文がこちらです。
他人事とは言え、ボブにいったい何があったのか大変気になります。


“Bob, this vending machine is out of order.”
“Oh no! I’m dying of thirst!”
「ボブ、この自動販売機、故障しているわ。」
「何だって!喉が乾いて死にそうだよ!」
(『DUO3.0』例文124より)

実際この後、ボブは空腹と疲労で気を失ってしまいます(後に出てくる例文にボブとは書いていませんが、例文の流れからそのように想像することが出来ます)。
ボブが可哀想です。


I can’t figure out why on earth everybody feels so much contempt for Bob!
いったいなぜみんながそれ程までにボブを軽蔑するのか、僕にはわからない。
(『DUO3.0』例文186より)

可哀想なボブに同情していると、なんとボブはみんなに嫌われていることが判明しました。
ボブはいったいどういう人物なのでしょうか?


Bob mounted the portrait in a fancy frame, but it was upside down.
ボブは装飾された額にその肖像画を収めたけれど、上下逆さまだった。
(『DUO3.0』例文479より)

そうかと思うと、今度はクスッと笑えるような可愛らしい失敗をしています。
なんとなくボブに親しみがわきます。


“Let’s call it a day, Bob. I’m starved.”
“Yep. I’ll buy you dinner.”
「ボブ、今日はこの辺までにしましょう。お腹がぺこぺこ。」
「ああ。晩飯は僕がおごるよ。」
(『DUO3.0』例文560より)

『DUO3.0』の中で散々な扱いを受けていたボブですが、一番最後の例文では少しカッコイイところを見せています。
この例文を見て、なんとなくホッとする方も多いのではないでしょうか。

このように、『DUO3.0』の影の主役とも言えるボブに注目すると、単調になりがちな英単語・英熟語の暗記に楽しみが生まれます。
また、例文の登場人物に感情移入することによって、英単語・英熟語が脳に定着しやすくなる効果も見込めるでしょう。

『DUO3.0』にはこの他にもNick(ニック)、Jenifer(ジェニファー)といった個性的なキャラクターが登場するので、ぜひ自分のお気に入りのキャラクターを探してみてください。


以上、『DUO3.0』の実際の例文の紹介でした。

英語初心者の場合、書店で『DUO3.0』をパラパラとめくると例文や使われている単語が難しいという印象を持たれるかもしれませんが、決して『DUO3.0』は取っつきにくいテキストではありません。
すべての例文、すべての英単語・英熟語に、著者である鈴木陽一先生のこまやかな配慮と愛情が行き届いています。

臆することなく、ぜひチャレンジしていただければと思います。

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『DUO3.0』の豊富な副教材

『DUO3.0』は、英単語・英熟語の暗記をサポートしてくれる副教材も充実しています。

すべてを揃える必要はありませんが、CDだけは『DUO3.0』を購入する際に一緒に入手してしまうのがおすすめです。

以下、『DUO3.0』の副教材をおすすめ順に紹介していきます。

【『DUO3.0』CD復習用】
『DUO3.0』のテキスト本体には、CDが付属していません。
なので、例文の音声を確認したい場合は、別売りのCDを購入する必要があります。

『DUO3.0』の別売りCDは
・復習用CD
・基礎用CD
と2種類発売されているのですが、どちらか一つだけを買うなら断然「復習用CD」がおすすめです。

この「復習用CD」には、『DUO3.0』の全例文560本がナチュラルスピードで収録されており、収録時間はおよそ60分です。
つまり、「復習用CD」を聞けば『DUO3.0』一冊を60分間で一通り復習出来るわけで、これは非常に効率の良い学習方法です。

「復習用CD」には日本語音声が収録されていないので、英語初心者の方は少し不安に思われるかもしれませんが、最初のうちは必ず『DUO3.0』のテキスト本体を見ながら「復習用CD」を聞くはずなので、心配する必要はありません。
日本語訳は、目で見て確認することが出来ます。

『DUO3.0』テキスト本体を購入する際は、必ず「復習用CD」もセットで購入してください。

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【『DUO3.0』ザ・カード】
『DUO3.0』には、全例文を560枚の単語カードにまとめた「ザ・カード」という副教材も用意されています。

この「ザ・カード」は最初のうちは必要ありませんが、『DUO3.0』の学習が順調に進み
「日本語訳→英文で暗唱出来るか試してみたい」
「日本語訳→英文で瞬間英作文を行いたい」

という段階になった際、とても便利な副教材です。

具体的な内容としては、1枚のカードにつき1本の例文が「表:英文」、「裏:日本語訳と重要英単語・英熟語」という風に掲載されています。

『DUO3.0』ザ・カード表面の英語例文
『DUO3.0』ザ・カード表面

『DUO3.0』ザ・カード裏面の日本語訳と重要英単語・英熟語
『DUO3.0』ザ・カード裏面

1つのリングで留められる70〜80枚程度の単語カードであれば、ポケットに入れて持ち運ぶことも可能なので、ちょっとした空き時間などに気軽に『DUO3.0』に取り組むことが出来ます。

また、単語カードをシャッフルすれば『DUO3.0』の例文をランダムに学習出来るので、マンネリ防止にもなります。

「ザ・カード」は『DUO3.0』学習の際の必須アイテムというわけではありませんが、同じようなものを自作しようとするとかなり手間と時間が掛かるので、あると大変助かる副教材です。

『DUO3.0』を何周かやってみて、その上で例文をトコトン自分のものにしようと思ったら、購入を検討してみても良いと思います。

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【『DUO3.0』CD基礎用】
『DUO3.0』には、「復習用CD」の他に「基礎用CD」という副教材も用意されています。

「復習用CD」と「基礎用CD」の違いを表にまとめましたのでご覧ください。

  価格 収録内容
復習用CD 1,296円 例文英語(ナチュラルスピード)
基礎用CD 3,024円 例文日本語→例文英語(スロースピード)→英単語・英熟語→例文英語(ナチュラルスピード)

この表を見ると、「基礎用CD」は「復習用CD」に比べて収録の内容がかなり丁寧だということが分かると思います。
ですが収録の内容が丁寧だということは、聞くのにも時間が掛かるということを意味します。

「基礎用CD」と「復習用CD」を両方買うつもりであれば問題ありませんが、もしもどちらを買うかで迷われているのであれば、「復習用CD」を買うほうが得策です。

『DUO3.0』の学習を始めた最初のうちは「基礎用CD」も大変有効だと思いますが、学習が進みある程度例文に慣れてくると、情報がコンパクトにまとめられた「復習用CD」を聞いた方が効率が良いからです。

「基礎用CD」は「復習用CD」に比べるとかなり値段も高いので、どうぞ予算に合わせてご検討ください。

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【『DUOセレクトー厳選英単語・熟語1600』】
『DUO3.0』には「重要かつ頻出の英単語・英熟語」だけが厳選されて掲載されているという話はすでにしましたが、見出し語(例文に使われている言葉)だけで2569語(英単語1572語+英熟語997語)というのは、英語初心者にとってはかなりのボリュームです。

そこで、『DUO3.0』の掲載語の中からさらに厳選に厳選を重ねて、見出し語1600語(英単語1000語+英熟語600語)に絞り込んだのが『DUOセレクト』です。

いわば、『DUO3.0』の弟版というわけです。

掲載されている英単語と英熟語が少ないので、当然英語の例文(全377本)も『DUO3.0』とはまったく異なるものとなっています。

「『DUO3.0』は自分には少し敷居が高すぎる」
「本当に必要最低限の単語さえ暗記できれば良い」
という場合は『DUOセレクト』を購入してももちろん構いません。

ですが、ある程度流暢に英語を話すことを目的とするなら、やはり少し背伸びをしてでも『DUO3.0』本体に取り組むのがおすすめです。

英語のボキャブラリーを増やすのは最初とても大変に感じられるかもしれませんが、英語のボキャブラリーが豊富であればあるほど、英語を話すのがラクになるからです。

『DUO3.0』本体と『DUOセレクト』とでどちらを買うか迷われているのであれば、ぜひ『DUO3.0』を選んでください。

英語の学習においては、遠回りに見えることが実は近道なことも往々にしてあるのです。

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【『DUOセレクト』CD】
『DUOセレクト』に対応した音声データが収録されているのが「『DUOセレクト』CD」です。

内容としては
・練習用CD 3枚(例文日本語→例文英語(スロースピード)→英単語・英熟語→例文英語(ナチュラルスピード)
・復習用CD 1枚(例文英語(ナチュラルスピード))
と、ちょうど『DUO3.0』本体の「基礎用CD」「復習用CD」を合わせたような仕様となっています。

もしも『DUO3.0』本体ではなく『DUOセレクト』を購入すると決めたのであれば、CDも必ず『DUOセレクト』用のものを買ってください。

『DUO3.0』と『DUOセレクト』では例文の内容が違うので、お互いのCDで代用することは出来ません。

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以上、『DUO3.0』の副教材の紹介でした。

どの副教材も、英単語と英熟語の暗記を助けてくれる素晴らしい教材ですが、そのすべての核となっているのは『DUO3.0』本体です。

まずは『DUO3.0』を手に入れ、ページをめくることから皆さんのボキャビル(語彙増強)の旅が始まります。

焦らず、諦めず、毎日コツコツと『DUO3.0』に向き合ってください。
ほんの少し勇気を出して出発すれば、『DUO3.0』は必ず皆さんに今とは違う景色を見せてくれます。
そして『DUO3.0』を購入する際には、どうか「復習用CD」を買うのもお忘れなきようお願いします。

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『DUO3.0』まとめ

以上、完璧に計算された英単語・英熟語テキスト『DUO3.0』のご紹介でした。

最後にこの記事の内容を簡単にまとめておきます。

・『DUO3.0』には重要かつ頻出の英単語・英熟語がコンパクトに凝縮されている
・各セクションのテーマや登場人物など、例文にもこまやかな工夫がされている
・副教材の中で「復習用CD」はかならず購入すること

英単語・英熟語の知識があると、英語を読んだり話したりするのがとても楽になります。
だからこそ、英語初心者のうちに良質な英単語・英熟語テキストで学習することが非常に重要です。

ぜひ『DUO3.0』を活用して、頭の中の英単語・英熟語の知識を増やしてください。

『DUO3.0』をやり込めばやり込むほど、読める英語、話せる英語が日々増えていき、英語の学習が楽しくなっていきます。
そして『DUO3.0』に掲載されている語彙をきちんと自分のものにすることが出来れば、少なくとも日常的なコミュニケーションで語彙に関して困ることはほとんどありません。

『DUO3.0』で培った英単語・英熟語の知識を足がかりに、皆さんの英語の世界がより一層広がることを祈っています。

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おまけ:『DUO3.0』出版までの経緯

『DUO3.0』の前身として『DUO』、『DUO2.0』という2冊の英単語・英熟語テキストが出版されたことはすでにお話しましたが、それに関して非常に興味深い記述を見つけましたのでシェアしたいと思います。

その一年後に、『WAO』とそっくりで、例文数も収録単語数もパワーアップした『DUO』が、別の出版社から出た。「こんなに似た単語集が別の出版社から出るとは?」といぶかしく思ったが、しばらくしてなぞが解けた。『DUO』は爆発的なヒット作となり、新聞や雑誌に出版の裏話が載るようになったのである。それによると、著者の鈴木陽一は前作『WAO』の内容に不満で、すぐに自分で出版社を起こして『DUO』を製作し、自ら書店をまわって販促に奔走した、というのである。それにしても、たった一年であれだけのグレードアップを果たした著者のパワーは超人的である。1994年刊行の『DUO』は475例文で約2400の単・熟語を盛り込んでいた。
(『英語ベストセラー本の研究』150ページより)

ちなみに、この文章を書いた晴山陽一氏は、出版社で英語教材の編集などに携わった後独立し、ご自身でも英語関連の著作を100冊以上出版されている方です。
そんな方が語る『DUO3.0』のお話をもう少しお聞きください。

私はこの序文を読んで、著者の合理的な思考法に共感を覚え、何よりもこの単語集の「機能性」に革新的なものを見た。「ああ、これで従来の単語集の半分は駆逐されてしまうだろう」というのが、正直な印象であった。その後、『DUO』は売れに売れたが、著者は時代の変化を見据えて順次改訂を企て、二年後の1996年に『DUO2.0』を、さらにその三年半後の2000年に『DUO3.0』を世に送り出す。『DUO3.0』の表紙には、「シリーズ累計2,222,222」というまばゆいシルバーのシールが貼られている。
(『英語ベストセラー本の研究』151ページより)

一冊のテキストの裏側には、製作者の熱い思いや努力が秘められています。
それを知ることで、英語を学習する皆さんが少しでも勇気づけられれば幸いです。

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