とっさの一言が言えるようになる『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』表紙画像

今まで「瞬間英作文」用のテキストとして
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
会話できる英文法大特訓
の2冊を紹介してきました(リンクをクリックすると過去記事が開きます)。

今回ご紹介するのは、3冊めの「瞬間英作文」用テキストである
絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)
です。

この『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』は、今までの2冊とはまったく違うアプローチで「瞬間英作文」に取り組めるテキストで、「瞬間英作文」に少し中だるみを感じた頃に取り組むのに最適です

以下、『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』について説明していきます。

イラストによって様々なシチュエーションを疑似体験出来る

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』の最大の特徴は、ほぼすべての例文に話し手目線のイラストが添えられていることです。

この点に関して、筆者のNobu Yamadaさんはこんな風に述べています。

本書の最大の特徴は、一人称視点のイラスト。自分でビデオカメラを持っているかのような視点のイラストを見て、言いたいことを言うトレーニングをします。会話の主役は、あくまでも自分。イラストの場面を頭の中で想像して、自分の中に湧き起こる気持ちに注目してください。その気持ちが、発話の出発点です。
(『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』3ページより)

「筆記試験用の英語」に慣れてしまうと、「自分の気持ち」という存在をつい忘れがちですが、言葉を使ってコミュニケーションしていくためには
「こんなコトを伝えたい・・・!」
「自分のコトを分かって欲しい・・・!」
という「自分の気持ち」が何よりも大事です

極端な例で言えば、相手に何かをしてもらった際
「ありがたい・・・!」
「助かった・・・!」
「感謝しています・・・!」
という気持ちがあるからこそ
「Thank you!」
という言葉が必要なワケで、もしこういった「自分の気持ち」が無ければ、そもそも「Thank you!」という言葉自体必要ありません。

「英語を学習する」ということは、長い目で見るとこういった「自分の気持ち」と「英語」を一つずつ紐付けていく作業と言えるでしょう。

しかしその一方で、テキストを使った独学ではこの「自分の気持ち」にバリエーションを持たせづらいというのも事実です。
英語の学習をする際は1人でデスクに向かっている場合がほとんどですから、なかなか
「ありがたい・・・!」
「ビックリした・・・!」
「おめでとう・・・!」
「ムカッとした・・・!」
といったリアルな感情になりにくく、つい表面的な表現の暗記になりがちなのです。

その点、『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』は、話し手目線のイラストがあることで、様々なシチュエーションを擬似的に体験することが出来ます
そして、それぞれのシチュエーションでの「自分の気持ち」をしっかり確認した上で、その気持ちを適切な英語のフレーズと紐付けていく作業を効率的に進められるテキストとなっています。

『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』や『会話できる英文法大特訓』で簡単な英文をある程度話せるようになったら、つぎはぜひ「自分の気持ち」と「英語」とをダイレクトに結びつけていきましょう。

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』は、臨場感のあるイラストで皆さんの「瞬間英作文」トレーニングを次のステージに押し上げてくれる、大変優れたテキストです。

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英会話フレーズの実例

それではここで、『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』で体験出来る様々なシチュエーションの一部をご紹介します。

イラストを使ってクイズ形式で紹介するので、ぜひそれぞれのシチュエーションで湧いてくる「自分の気持ち」を意識しながら「瞬間英作文」に取り組んでみてください。

テストではないので、スムーズに英語が出てこなくても気にする必要はまったくありません。

「英語と日本語ってこんなに違うんだ!」
「こんな表現があるんだ!」
という驚きや発見も含め、英語を学ぶ工程を丸ごと楽しむつもりで挑戦してみましょう

【シチュエーション1:友達の彼氏に「あなたのお話はたくさん聞いてますよ」と言われた。】
最初のシチュエーションは
友達の彼氏に「あなたのお話はたくさん聞いてますよ」と言われた。
です。

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』17ページ画像
『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』17ページより

初対面の外国人に、面と向かって英語でこう言われた時の状況をなるべくリアルに想像してみてください。
「良い話だといいんですが(笑)」
と伝えたい時、貴方だったらなんと答えますか?

正解は・・・

・・・

・・・

・・・

All good, I hope.
です。

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』18ページ画像
『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』18ページより

いかがでしょうか。
このシチュエーションで、自分の中に沸き起こってくる「照れくささ」や「苦笑い」といった感情に気づきましたか?
おそらく文章だけで「瞬間英作文」をするより、イラストがあった方がだいぶ臨場感と緊張感が増したかと思います。

ぜひイラストを見ながら、何度も声を出して”All good, I hope.”と言ってみてください。

【シチュエーション2:「日本には、どうして来られたんですか?」と尋ねたい】
続いてのシチュエーションは
「日本には、どうして来られたんですか?」と尋ねたい
です。

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』25ページ画像。
『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』25ページより

日本国内で外国人と話す機会があれば、ぜひ尋ねてみたい質問だと思います。
貴方だったら、どんな風に質問しますか?

正解は・・・

・・・

・・・

・・・

What brought you to Japan?
です。

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』26ページ画像。
『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』26ページより

おそらく、『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』や『会話できる英文法大特訓』である程度英語を話せるようになった人であれば
Why did you come to Japan?
という文章が頭に浮かんだかもしれませんが、この言い方は文法的に正しくてもこのシチュエーションではふさわしくありません。

ですが、”Why did you come to Japan?”と答えた方も、どうかガッカリせずに「瞬間英作文」トレーニングを続けてください。
こうして「失敗の疑似体験」が出来るのも、テキストを使った学習の良いところです。

【シチュエーション3:英語で荷物を持つことを申しでる】
最後のシチュエーションは
荷物を持つことを申しでる
です。

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』105ページ画像。
『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』105ページより

「相手に親切にしてあげたい」
と思っても、声の掛け方が分からずについそのまま何も出来ず・・・という経験は、多かれ少なかれ誰にでも心当たりがあるかと思います。

このシチュエーションでの正解は・・・

・・・

・・・

・・・

Let me help you with your luggage.
です。

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』106ページ画像。
『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』106ページより

英語でも、こんな風に具体的に手助けを申し出ることが出来ると素敵ですね。


以上、『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』で体験出来る具体的なシチュエーションのご紹介でした。

ある程度「英語の基礎」を勉強した後は、「自分の気持ち」と「英語」とをダイレクトに結びつけていくのが英会話習得の近道です。
ぜひ『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』を活用して、様々なシチュエーションでの「自分の気持ち」に注目して英語を話してみてください。
「筆記試験用の英語」とはまったく違う学習体験を味わえるはずです。

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日本人の英語は圧倒的に「瞬発力」が足りない

『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』は、
「これを一冊やったら確実に英語力がアップする!」
という類のテキストではありません。
(そういったテキストをお探しの方は『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』『一億人の英文法』『DUO3.0』に取り組んでみてください)

ですがこのテキストは、日本人の英語に圧倒的に足りない部分を、実に効率的に鍛えることが出来ます

その足りない部分というのは、英会話における「瞬発力」です。
この場合の「瞬発力」は、「とっさの一言」と言い換えてもいいでしょう。

実際の英会話では、常に完璧な英文や長い英文が必要とされるわけではありません。
会話を盛り上げるためには、むしろ
「Really?(本当に?)」
「I see.(なるほどね)」
といった、短くて簡単な言葉のタイミングやテンポが重要だったりします。
場合によっては
「いいお天気ですね」
「何かお困りですか?」
など、こちらから相手に話しかける勇気が重要な時もあるでしょう。

とにかく、英語で必要な時に必要な一言を発する「瞬発力」が、日本人は圧倒的に足りないのです。

しかし『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』を使えば、日本に居ながらにして様々なシチュエーションでの英語の「瞬発力」、つまり「とっさの一言」を身につけることが出来ます。

過去記事(頭の中に「英語の回路」を作る『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』)で詳しく説明しているように、「瞬間英作文」は決してフレーズを丸暗記する作業ではありません。
「瞬間英作文」は頭の中に「英語の回路」を作る、どちらかと言うと勉強よりスポーツに近い作業です。

ぜひ『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』で、英語の「瞬発力」を鍛えてみてください。
たとえ母国語ではない英語でも、トレーニングをすれば必ず気持ちと言葉が繋がる感覚を体験出来ます
そしてこの気持ちと言葉が繋がるという感覚こそが、英語を自在に操るための第一歩なのです。

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まとめ

以上、とっさの一言が言えるようになる
『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』
のご紹介でした。

最後に『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』のおすすめポイントを簡単にまとめておきます。

・話し手目線のイラストがあることによって、様々なシチュエーションを疑似体験できる
・リアルなイラストで臨場感と緊張感が増す
・日本人の英語に足りないのは英語の「瞬発力」。『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』はこの「瞬発力」を鍛えることが出来る

もしすでに『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』や『会話できる英文法大特訓』である程度学習している方であれば、「瞬間英作文」の効果は十分実感出来ているかと思います
ぜひ3冊めの「瞬間英作文」には『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』を使用して、英会話力にさらに磨きをかけてください。

また、もしこの記事を読んでいる貴方が「瞬間英作文」に初めて取り組むのであれば、最初の1冊は『絵で見てパッと言う英会話トレーニング(基礎編)』ではなく、例文が文法別に並んでいる『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』の方がおすすめです。

どちらのテキストを使うにしろ、「瞬間英作文」は日本人が「話せる英語」を身につけるための一番の近道です。
3年後、5年後の自分のために、ぜひ時間を確保して取り組んでみてください。

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