数ある英語の文法書の中で、私が皆さんにおすすめしたいのは
『一億人の英文法ーすべての日本人に贈る「話すため」の英文法』(以下『一億人の英文法』)
というテキストです。
英文法の本は全体的に「筆記テスト用の英語」を意識した作りになっていることが多いのですが、この『一億人の英文法』はサブタイトルに『「話すため」の英文法』とあるように、最初から最後まで一貫して「話せる英語」にこだわって構成されています。
筆記テスト対策だった「これまでの英語」を卒業し、話すことを目的とした「これからの英語」を始めるなら、文法書としては『一億人の英文法』が最適です。
以下、『一億人の英文法』をおすすめする理由を説明していきます。
「文法=無味乾燥なルール」というのは実は間違い
多くの日本人は
英語=受験英語=筆記テスト用の英語
という今までの経験から
文法=無味乾燥なルール
と考えがちです。
ですが、実はそれは大きな間違いです。
日本語を話す私たちに「日本語の気持ち」があるのと同じように、英語を話すネイティブスピーカーたちにも「英語の気持ち」があり、英文法というのはその「英語の気持ち」を分かりやすく整理したものにすぎません。
英文法の本質は「英語のルール」ではなく「英語の気持ち」なのです。
この「英文法=英語の気持ち」という点が理解出来ると、英語に対する心理的なハードルが下がり、「話すための英語」が格段に習得しやすくなります。
また「話すための英語」というと、「すぐに使えるフレーズ」や「ネイティブがよく使う表現」などを暗記するのが近道に思えますが、長い目で見て本当に自分の言いたいことを英語で話せるようになるためには、「英語の気持ち」をしっかりと理解することが非常に重要です。
「英語の気持ち」に対する理解が無ければ、どんなに沢山のフレーズや表現を覚えたとしても、それは借り物の言葉にすぎません。
ぜひ『一億人の英文法』を通して「英語の気持ち」に触れてみてください。
皮肉、ユーモア、謙遜、驚き・・・何気ない表現の奥にも、こういった「英語の気持ち」が隠れています。
「英語の気持ち」を理解して、英語のネイティブスピーカーたちの心の奥を覗いてみませんか?
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「英語の気持ち」ってどんな気持ち?
「英語の気持ち」という言葉について、ここでもう少し具体的に説明したいと思います。
まずは筆者である大西先生の文章をご覧ください。
名詞について説明した章の最後にある「固有名詞の作り方:theのあるなし」というコラム的なページからの引用です。
さて、まず地名(都市名)を考えてみましょう。London, Paris, New York, Tokyo, Urawa。「太郎」など人名と同じように、聞いただけで「1つの場所」が浮かびます。だからこのまま名前として使うことができます。SONY(ソニー), HONDA(ホンダ), TOYOTA(トヨタ), BRIDGESTONE(ブリヂストン)などの企業名も人の名前と同じ。聞いただけで「1つの会社」が浮かびます。だからそのまま名前として通用するのです。
(『一億人の英文法』222ページより)
固有名詞における the の有無は、英語において実に多くの日本人が苦手とするポイントです。
「地名、駅名、公園名はtheがつかない。海や河、半島名にはtheがつく」
などと機械的に丸暗記した方も多いかと思います。
ですが、the という言葉の裏に隠された「英語の気持ち」が理解できると、the をつけるべきかどうかがだんだんと自分で判断出来るようになります。
大西先生のお話をもう少し聞いてみましょう。
theが付けられる名前は、そのちょうど逆。
theが付く名前の基本は、「なっとう」のような「一般的な単語」で名前が作られている場合です。例えば米国大統領の住む the White House を考えてみましょう。white(白)もhouse(家)も、名前のために特別にあつらえられた単語ではありません。一般的な単語。これが名前であることをハッキリと示すためには、「1つを紛れなく示している」ことを示す必要が強く感じられます。ほら、わかってきた。それが the なのです。「1つに決まる」を意味にもつこの強い単語が、一般的な単語で作られた the White House が名前として機能することを保証し、支えているのです。
(『一億人の英文法』222〜223ページより)
いかがでしょうか?
この短い文章を読んだだけで、今まで機械的に(もしくは当てずっぽうに)判断していたthe のありなしが、急に意味を持つようになったはずです。
これが「英語の気持ち」です。
the という基本的な単語にこんなにも確固とした「英語の気持ち」があるように、come, must, a lot of など中学英語で習う基礎的な単語や熟語にも、それぞれ独自の「英語の気持ち」があります。
つまりネイティブスピーカー達が英語を話す際には、大袈裟に言えばその一つ一つの言葉に「英語の気持ち」が隠れているのです。
「英語の気持ち」が理解できるようになると、英語の世界がグッと豊かになります。
そして、文法的に間違った文章に対して
「あれ?何か変だぞ?」
と違和感を感じるようになります。
文法的に間違っている英語は、「英語の気持ち」にフィットしていない不自然な英語だからです。
「話すための英語」を身につけるためには、この
「あれ?何か変だぞ?」
という違和感を感じるレーダーが非常に重要です。
実際の英会話では、筆記テストよりも遥かに速い思考スピードが要求されるので、理屈ではなく感覚で「自然」「不自然」を判断する必要があるからです。
もちろん、「英語の気持ち」は一朝一夕で身につくものではありません。
我々日本人が幼少期から何年も掛けて「日本語の気持ち」を学んできたように、ネイティブスピーカー達も時間を掛けて「英語の気持ち」を学んできたのです。
ですが『一億人の英文法』には、そんなネイティブスピーカー達が時間を掛けて学んできた「英語の気持ち」がギュッと濃縮され、分かりやすくまとめられています。
ページを開き、大西先生の丁寧な解説に目を通すたびに、今まで知らなかった「英語の気持ち」が少しずつ脳に染みこみ、新しい英語の世界がだんだんと広がっていきます。
『一億人の英文法』を読めば、「受験英語用の英文法」とはまったく違う「英語の気持ち」への扉を開くことができます。
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「一億人の英文法」の3つの特徴
『一億人の英文法』は「「話すため」の英文法」と謳っているだけあって、他の受験英語を意識した英文法書とは異なる幾つかの特徴があります。
ここでは、その中でも特に大きな3つの特徴をご紹介します。
【特徴その1,最初から順番に読み進める構成】
一般的に英語の文法書は、読者が何か知りたいことがある時に辞書的に使われることを想定して作られています。
それに対して『一億人の英文法』は、英語の文法書としては珍しく「最初から順番に読み進める」ことを前提とした構成となっています。
この点に関して、著者である大西先生の言葉を紹介いたします。
本書は通常の文法書とは異なり、英語を最大限に効率よく吸収する章立てを考慮しています。できる限り順序よくお読みください。以前の章の内容が基礎となり展開している場合があるからです。
ふつうの文法書は、退屈でとても最初から読み通す気にはなりません。私だって読めません。ですが、この本なら順序よく面白く読み進めることができますよ。「そうだったのか」の発見が随所にあるはずですから。
(『一億人の英文法』6〜7ページより)
大西先生が仰っているとおり、『一億人の英文法』を読んでいると、英語に関する「そうだったのか」という発見の連続です。
これから「話すための英語」を身につけようとしている初心者はもちろんのこと、英語をかなり流暢に話せるレベルの人にとっても、多くの学びがある本と言えるでしょう。
『一億人の英文法』は600ページをゆうに超えるボリュームがあるため、読み始めるのに最初少し身構えてしまうかもしれませんが、実は見た目よりもずっと読みやすい本です。
知的好奇心を満たしつつ実用性のある読み物として、ぜひ食わず嫌いせずに手にとっていただければと思います。
【特徴その2,豊富なイラスト】
『一億人の英文法』のもう一つの大きな特徴は、イラストがふんだんに使われていることです。
この点に関しても、著者である大西先生の言葉をご覧ください。
外国語学習では、しばしばネイティブに絵を描いて貰うだけでスッと意味が納得できることがあります。「百聞は一見に如かず」ということです。本書でも絵はてんこ盛りに多用されています。プロに任せるとなかなか意図が伝わらないことがあるので、全部自分で書きました。うーーむ。つかれた。
(『一億人の英文法』6ページより)
豊富なイラストは、ノンネイティブである我々が「英語の気持ち」を理解するのに非常に役立ちます。
一例として、『一億人の英文法』の中で前置詞の説明に使われているイラストをご紹介しましょう。
前置詞の中でも特にat, in, on の使い分けは間違いやすいポイントですが、大西先生はこのようなイラストで説明なさっています。
前置詞はそれぞれ固有の、単純な位置関係のイメージをもっています。『at は「点」、in は「内部」、on は「上に乗っている」』
(『一億人の英文法』376ページより)
そして上記の説明を受けて、「椅子に座る」と表現する際の「in」と「on」の使い分けについて、次のような二種類の椅子のイラストを掲載しています。
「椅子に座るのなら sit on」。こうした杓子定規な丸暗記も不要です。イメージどおり。もうみなさんなら情景が浮かぶのではありませんか?そう、座る椅子が違うのです。ふかふかなアームチェアならinの囲まれ感が生まれますよね。そうでなければ、「上に乗っている」onとなるわけです。
(『一億人の英文法』377ページより)
『一億人の英文法』には、他にも英語の世界をよりリアルに感じるためのイラストがたくさん掲載されています。
この記事ですべてをご紹介することは当然出来ませんので、もし書店に行く機会がありましたらぜひ『一億人の英文法』のページをパラパラとめくってみてください。
「そうだったのか・・・!」
と「英語の気持ち」が腑に落ちるイラストが必ず見つかるはずです。
【特徴その 3,大西先生のカジュアルな語り口】
最後に紹介する『一億人の英文法』の大きな特徴は、著者である大西先生のカジュアルな語り口です。
600ページ以上ある『一億人の英文法』を読み通すには、それなりに時間と根気が必要ですが、投げ出さずに最後まで読めるのは大西先生の親しみやすい解説によるところも大きいです。
本当にごく一部分ではありますが、抜き出して紹介いたします。
ここから先は、不規則変化。ひととおり目を通してくださいね。だけどね、いいかい、これでうんざりしないこと。英語を嫌いにならないこと。間違っても著者を恨まないこと。いっぺんに覚える必要はありません。英文で出会う度に「ああ、これ不規則って書いてあったな」その繰り返しで自然に頭に入っていきます。
(『一億人の英文法』152ページより)
bothは「両方とも」、eitherは「どちら」、neitherは「どちらもダメ」。なんだか日本語訳が似ているのでまぎらわしいかな?これじゃ会話で瞬時に使えない?はは。それでは、もう少しわかりやすく説明しましょう。
(『一億人の英文法』190ページより)
冗談を交えつつも真面目に、親身になって英語の世界を道案内してくれる大西先生は、英語の先生であると同時に、英語学習の先輩のようにも感じられます。
ぜひ『一億人の英文法』のページをめくりながら
「もしかしたら、自分も英語を話せるようになるかも・・・!?」
というワクワクする感覚を味わってみてください。
以上「『一億人の英文法』の3つの特徴」でした。
『一億人の英文法』は徹底的に「話すための英語」にこだわって作られた文法書であり、皆さんが学生時代に使っていた「筆記テスト用の英語」の文法書とは一味違ったテキストとなっています。
もしも皆さんが「話すための英語」を目指しているなら、使用する文法書もぜひ「話すための文法書」を選んでください。
『一億人の英文法』は、日本で出版されている数多くの英文法書の中で、間違いなく現時点でもっとも優れている「話すための文法書」です。
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目からウロコが落ちる「英文法の歩き方」
『一億人の英文法』の冒頭には、「英文法の歩き方」と題して「CHAPTER0(ゼロ)」という章が設けられています。
この「英文法の歩き方」という章は、30ページ弱という短さではありますが、「話すための英語」の真髄がギュッと詰まった、『一億人の英文法』の核とも言える部分です。
著者である大西先生は、この「英文法の歩き方」についてこんな風に述べています。
詳細はさておき、単語学習はさておき、英語のもつシンプルなシステムを英語全域にわたって解説するーそれが「英文法の歩き方」です。広大な英語という世界を貫く、話すために必要な必須のシステム解説。必ず読んでください。2時間で英語がわかるようになる。話せる気がきっとするはずですよ。細かな話は後回し、あとまーし。
(『一億人の英文法』17ページより)
「600ページ以上もある『一億人の英文法』をとても読む自信がない・・・」
という人も、まずはこの「CHAPTER0(ゼロ) 英文法の歩き方」に目を通してみてください。
人によっては2時間では厳しいかもしれませんが、半日あれば必ず読み終わる分量です。
読む前と読んだ後では、英語の見方が必ず変わっているはずです。
それぐらい、非常に濃い内容のページとなっています。
例えば、「英文法の歩き方」の中で大西先生は次のように述べています。
実は、英語で話すための必須文法事項は、次の4つしかありません。
A.基本文型・・・すべての英語文を形作る4つの型
B.修飾方向・・・各部の修飾を行う2つの修飾方向
C.配置転換・・・特殊な意図:感情を込めるための、表現の配置転換
D.時表現・・・文内容がいつのことであるのかを示す時表現
『一億人の英文法』17ページより)
仮定法、to不定詞、分詞構文などなど、英文法は複雑なルールで構成されているように思えますが、大西先生に言わせると必須文法事項はたったの4つなのです。
「そんなのはウソだ!」
と思う方は、一度書店に行って『一億人の英文法』の「CHAPTER0(ゼロ) 英文法の歩き方」の部分をパラパラと眺めてみることをおすすめします。
おそらく、受験英語を真面目にしっかりとやってきた方ほど、目からウロコがぽろぽろと落ちるのを感じるはずです。
繰り返しになりますが、「筆記テスト対策用の英語」と「話すための英語」は、似ているようでまったく違います。
単語や熟語の知識は頭の中にたくさんあるのに、挨拶程度の簡単な英語すら口から出てこないという人は、今までの延長線上の「筆記テスト対策用の英語」をさらに高めるのではなく、勇気を出して「話すための英語」への第一歩を踏み出す必要があります。
そして、その「話すための英語」への第一歩が、この「CHAPTER0(ゼロ) 英文法の歩き方」なのです。30ページ弱の中に、「話すための英語」の真髄がギュッと詰まった、実に読む価値のある章です。
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『一億人の英文法』の効果的な学習方法
「話すための英語」を身につけるのに大変有効な『一億人の英文法』ではありますが、学習方法を間違えるとその効果も半減してしまいます。
ここでは、『一億人の英文法』の効果的な学習方法を皆さんにご紹介いたします。
今まで慣れ親しんだ「筆記テスト用の英語」の学習方法とは少し違うので戸惑うかもしれませんが、ぜひ気持ちを切り替えて取り組んでみてください。
【その1、英文を声に出して読む】
『一億人の英文法』には、沢山の英語の例文が掲載されています。
可能であれば、そのすべての例文を声に出して読んでみましょう。
例文に添えられた解説を読み、その英文に込められた「英語の気持ち」を味わいながら、何度も音読してみるのです。
最初は少し気恥ずかしく感じると思いますが、まずは英語を口に出さなければ、いつまでたっても「話すための英語」を身につけることは出来ません。
例文の音読について、著者の大西先生はこんな風に述べています。
英語を話すためには、文の形と意識の運び方、リズムに習熟する必要があります。その為、しばしば例文の音読を勧めている場合があります。そうした箇所では必ず「声に出して」指示に従いながら音読を重ねてください。時間があれば、暗唱してもいいでしょう。遠回りなようでも、声に出して読む。頭だけで理解しようとしない。それが、話す英語への最短距離です。
(『一億人の英文法』7ページより)
大西先生は『例文の音読を勧めている(中略)箇所では』と仰っていますが、「話すための英語」を身につけるために「英語の気持ち」を理解するなら、やはりすべての例文を音読するのがおすすめです。
ちょっとしたコラムに掲載された英文にも、それぞれ確固たる「英語の気持ち」が隠されており、それを黙読でサラッと流し読みするのはもったいないからです。
ですが、もしも時間や場所の関係で『一億人の英文法』のすべての例文を音読することが出来ないのであれば、重要例文だけを音読するのでも構いません。
重要例文は、テキストの中で枠線に囲まれているのですぐに分かります。
くれぐれも、例文の音読を一切せずに『一億人の英文法』を最後まで読んで
「やっぱり英語を話せるようにはならなかった。この本は自分には合っていない」
などと言わないようにしてください。
音読をしないで『一億人の英文法』を読むのは、極端に言ってしまえば時間のムダです。
本来『一億人の英文法』が持っている英語の力を伸ばす能力の10分の1も活用出来ていません。
ぜひ『一億人の英文法』に掲載されている例文を繰り返し音読して、受験英語の時には気が付かなかった「英語の気持ち」を感じ取ってください。
【その2、何度も繰り返して読む】
『一億人の英文法』の効果的な学習方法の2つめは「何度も繰り返して読む」というコトです。
『一億人の英文法』は大変分かりやすくまとめられたテキストではありますが、それでも日本語と英語というのは言語として大変多くの違いがあるので、一度にすべてを完璧に理解するのは困難です。
一度読んだだけで安心してしまわず、ぜひ何度も繰り返して読んでみてください。
1回目に読んだ時にはなんとなく曖昧だったことも、2回目、3回目と回数を重ねるうちに「そうだったのか!」と腑に落ちるようになり、「英語の気持ち」が徐々にハッキリと見えてくるはずです。
そして、点と点が繋がって線になっていくように、1ページ1ページに込められた「英語の気持ち」が繋がって、やがて英語という大きな世界をまるごと理解出来るようになっていきます。
『一億人の英文法』は、英会話初級者のうちはもちろんですが、ある程度英語が話せるようになってからも読むたびに新しい発見と気づきのある、実に奥深い文法書です。
以上、「『一億人の英文法』の効果的な学習方法」でした。
「話すための英語」を身につけるためには、「話すための英語」の勉強をする必要があります。
どうか、「筆記テスト用の英語」の勉強で貴重な時間をムダにしないようにしてください。
もしもあなたがすでに学校を卒業した社会人であるならば、1日のうちで英語の勉強に割ける時間はごく限られているはずです。
正しい学習方法で取り組めば、『一億人の英文法』は必ず「話すための英語」の力を伸ばしてくれる確実な自己投資です。
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『一億人の英文法』の索引について
『一億人の英文法』は、英文法書としては珍しく巻末に索引が付いていません。
これは、著者である大西先生の「最初から順番に読んで欲しい」という意図を反映してのようです。
確かに、『一億人の英文法』は他の英文法書のように索引を引きながら辞書的に使うのではなく、英語に関する読み物として順を追って読むのが相応しいテキストです。
しかしその一方、日々英語に接していて
「この部分について『一億人の英文法』の解説を読みたい・・・!」
と思うことも多々あるかと思います。
そんな時は、出版社のwebサイト上で索引のPDFが公開されているので、ぜひ活用してみてください。→東進WEB書店『一億人の英文法』
『一億人の英文法』の索引を、無料で閲覧・保存(ダウンロード)することが出来ます。
プリンターで印刷して、『一億人の英文法』に貼り付けてしまうのも良い方法だと思います(674ページ〜681ページがメモ欄になっているので、そこを利用すると便利です)。
『一億人の英文法』は、一生手元に置いておきたい実に頼りになる英文法書です。
最初から順を追って何度も読むのももちろんですが、もし良ければ索引も活用して、その内容を120%使い倒してみてください。
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『一億人の英文法』まとめ
以上、「英語の気持ち」が分かるようになる英文法書『一億人の英文法』のご紹介でした。
最後に、この記事の内容を簡単にまとめておきます。
・「話すための英語」を身につけるためには「英語の気持ち」を理解することが不可欠
・『一億人の英文法』の最大の特徴は最初から順番に読み進める構成であること
・冒頭の「英文法の歩き方」に「話すための英語」の真髄がギュッと詰まっている
・効果的な学習方法は例文の音読
・索引はwebでダウンロード可能
英語の学習をある程度進めると、ある程度ボリュームのある、網羅的な英文法書が必ず欲しくなります。
そんな時は、ぜひ『一億人の英文法』の存在を思い出してください。
『一億人の英文法』は、「話すための英語」に徹底的にこだわって作られた英文法書です。
私達日本人が日本語を話す際、日本語の文法を意識しないのと同じように、英語のネイティブスピーカー達も英語の文法は意識していません。
彼らは「英文法」ではなく、「英語の気持ち」を意識しているのです。
私達が長年親しんできた「筆記テスト用の英語」では、この「英語の気持ち」に触れる機会はまったくと言っていいほどありませんでした。
英会話を苦手とする日本人が多いのは、このような受験英語の特徴と無関係ではないでしょう。
しかし幸いなことに、我々には『一億人の英文法』という強い味方がいます。
受験英語が苦手だったという人や、何か事情があって中学や高校の英語の授業を受けられなかったという人も、ほんの少し勇気をだして『一億人の英文法』のページをめくってみてください。
「英語の気持ち」を理解するのに、遅すぎるということはありません。
「英語を話したい・・・!」
と思っているすべての日本人が、『一億人の英文法』を通して「英語の気持ち」を理解し、英語を自分の言葉として話す未来が実現することを、心から祈っています。
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